妊婦歯科

妊婦歯科

妊婦歯科(マタニティ歯科外来)とは

妊娠期(マイナス1歳)から始めたい口腔ケア

もともと、虫歯菌(ミュータンス菌)は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には存在しません。
虫歯菌は多くの場合、母親から感染することがわかっており、生後1歳半~2歳半の頃にうつります。妊娠時から母親が虫歯の予防処置や治療を行い、お口の中をきれい保つことは、お子様の虫歯予防にもつながります。
また、乳歯の形成は胎生期7週目から、永久歯は妊娠4~5ヶ月頃から出来始めます。
したがって、お子様の虫歯予防は、妊娠期(マイナス1歳)から始めることが、とても効果的なのです。

妊婦さんには歯周病が多い

妊婦さんのお口には、歯周病が比較的多く見られます。その原因としては、妊娠時の不規則な食生活、つわりによる口の中の汚れ、唾液の現象による細菌の増加、および妊娠中のホルモンの変化が歯肉の抵抗力を失わせ、炎症を起こしやすくするためと考えられています。

歯周病と早産・低体重児の関係

歯周病をもつ妊婦は早産や低体重児を出産する確率が高くなるという報告があります。ある疫学調査では、歯周病の妊婦は、そうでない妊婦に比べ、約5倍も早産になりやすかったという結果が出ています。
一方、歯周病治療を受けている妊婦は、その治療効果により、早産・低体重児出産の発現率が低下するというデータもあります。
つまり、たとえ歯周病があったとしても、適切な歯周病治療を行うことで、そうしたリスクを低くすることが出来るというわけです。

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